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「ものがない」のが商社の強み。

メーカーは自社の製品を売らなくてはならない。商社は自社では何も持っていないので、ものに縛られない。昭和興産は1,500社以上の仕入先と取引しているから、お客様(ユーザー)が求めているものを自由に探せるし、最適なものを発見して紹介できる。RPG(ロールプレイングゲーム)で例えれば、社内・社外のいろいろな人とビジネス情報を交換しながら、どこにどんな宝庫があるかクエスト(探検)。アイデアと立ち回りを工夫し、お宝(価値ある商品)をゲットして売って利益を得られる。これが「何もないから何でもできる強みを活かし、韓国、中国、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、ベトナム、メキシコなどを飛び回って成果を挙げてきました」と語る安藤の「お宝クエスト論」である。

捨てるフィルムをゼロから作った話

入社4年目、電子機器製造企業の顧客から「しっかり粘着するのに簡単に剥がせる二律背反のフィルムが欲しい 」と耳よりな情報。懇意にしていたメーカーに頼み込み、ゼロからサンプルを開発し、色々な製品を作っている量産ラインで数百メートルも試作して提案。ところが最初のシート状での評価はNG。
試作をしてくれたメーカーの人に「安藤さん、試作品がいっぱい余ってるんですけど。どこかに売ってきてくださいよ」と言われて意気消沈。しかし、量産ラインで試作したのが、実は功を奏した。半年後、その顧客から「あれから検討した結果、ロールで使えばOKかもしれないから試してみたい。すぐにサンプル頂戴!」と言われ、すぐにロールで評価をしたら大逆転の大受注。ちなみに用途は、ある製造工程で貼って、作業後すぐ剥がして捨てるフィルムだと聞いて、サプライズ2倍。なるほど、使いやすく捨てやすくが目的だったのだ。


セブで英語を学び、バンコクで洪水に遭う。

今、安藤は家族を同行してタイのバンコクに駐在している。その前には会社の研修の一環として、フィリピンのセブ島で英語学校に入学。長年、気合と根性で通してきた英語力をブラッシュアップした。
バンコクに赴任早々、22年ぶりだという洪水に見舞われ、引っ越しを余儀なくされたものの、ビジネスゲームでは、初体験だという家電関係の部品のサンプル作りをはじめ、新天地での新たなクエストを仕掛けている。
「すでに当社は日本のメーカーと連携し、日本品質の金属石けんをタイで生産、東南アジア市場へ販路を拡げつつあります。日本の技術力とASEANの生産力・購買力を結び、良いものを安く広く供給するって、何でもできる商社の真骨頂でしょう。さらなる探検あるのみ、です」

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