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インドネシアに行けそうな会社を探して。

私は学生時代、「魅力的な女性が多い」という単純な思い込みでインドネシアに興味を持ち、半年ほど向こうの大学に留学。インドネシア語で何とかコミュニケーションできるようになりました。そこで「インドネシアに行けそうな会社」をキーワードに就職活動を進めて、現地に法人を置いている昭和興産を見つけたのです。人口が2億4千万人もいる発展途上国で、マーケットの加速的な拡大が見込める点も魅力でした。とはいえ、入社した年の秋から毎月1回のペースで向こうに出張できるとは、想像もしていませんでした。幸運にも、進行中の案件があり、言葉のできる私に「やらせてみよう」と部長の英断だったそうです。文字通りのビッグチャンスを若手に与えてくれるのが、少数精鋭の当社ならではのメリットだと実感できて、嬉しかったですね。ただ、仕事の内容は食品添加物の生産委託だったのですが、苦労の連続でした。

本当に話を聞いてもらえるまで、半年がかり。

その原料はインドネシアなら多作できるため、とても有望と思われていたのですが、現地のスタッフたちには初めての仕事。生産工程に詳しいアドバイザーをお連れして、首都のジャカルタから車で7時間かかるジャワ島の僻地を訪ねました。1週間ほど滞在し、一からスタッフに作り方を説明。「よく分かった」とのことで帰国し、翌月に再訪したところ、水分量を間違えてカビが生えていたりと、全く理解してくれていなかったのです。それから毎月、アドバイザーと現地に飛び、一緒にお茶を飲んだりしながら距離を縮めていきました。半年ほど努力を重ねた結果、ようやくスタッフの面々に信頼されて話を聞いてもらえるようになり、今では順調に日本へ出荷されています。他にも、イスラムのハラル認証を取得した調味料を開発して現地の食品メーカーに提供したり、中東諸国産の合成樹脂を日本に輸入したり、自由度の高い風土のもと、ユニークな国際商社ビジネスを仕掛けていこうと頑張っています。

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